Fact or Fiction

エアプレイの魔術師びーるーむがお送りする妄想劇場

【ポケカ】 ゲコゾロのお話のお話 その3

Nobody Knows The PCG 第3話


『確かに貰い受けたぞ! この1ターンッ!!』
「何…だと…?」

後攻1ターン目に沈んだ"ゲッコウガゾロアークGX"
一気にサイドを3枚取りゲームが終わりに向かい加速する。
"ムウマージ"の特性を緑谷が2回使用している為、サイドは3:4と近い状態。
ベンチに控えていた2枚目の"ゲッコウガゾロアークGX"がバトル場へと出る。

『俺のターン、ドローッ!』

引いたカードを手札に加え瞬く間に手札から1枚のカードを引き抜いた。

『サイド枚数は俺が不利‼"マチスの作戦"を使用させてもらうッ!』
「そういえば、1ターン目に"ブルーの探索"で手札に加えていましたね」
『あぁ……1ターンで俺の"ゲッコウガゾロアークGX"を倒してご満悦のようだが。
 俺はこの炎タイプが目立つ環境で"フェローチェマッシブーンGX"を見た瞬間に
 こうなることはすでに予想が付いていたぜ』
「ほう……ならば見せてもらおう‼その真意を」

視線が交わり不敵な笑みを浮かべる男は
続いて手札からカードを1枚テーブルに投げ込む。

『手始めに"ウルトラスペース"を使用‼ 山札より"アクジキングGX"を探しベンチへ‼
 そして"ブルーの探索"により2枚目の"ブルーの探索"と"ビーストリング"を』

続いて手札から基本悪エネルギーを"ゲッコウガゾロアークGX"に付け
2枚目の"ブルーの探索"によりさらに"ビーストリング"を2枚手札に加えて見せた。

『あんたが俺のタッグを倒してくれたおかげで、サイドは残り3枚。
 自然と"ビーストリング"の条件を満たしてくれるぜ‼』
「クッ……"ムウマージ"を使用せずに3枚の"ビーストリング"を集めるとはお見事!」
『行くぜっ‼"ビーストリング"!!』

テーブルに投げ込まれた3枚の"ビーストリング"により
一気に山札から6枚の基本エネルギーが"アクジキングGX"へと付けられる。
前のターンに"ゲッコウガゾロアークGX"に1枚エネルギーが付いていた為
盤面にエネルギーは8枚となる。

「すでに"あくのはどう"の威力は270点……
 私の後列にエネルギーが付いている"フェローチェマッシブーンGX"があるが…
 中々やるじゃないかね??」

少し引きつった笑みを浮かべつつも不敵に笑う緑谷。

「さぁ‼ 来るが良い。その一撃、甘んじてお受けしよう‼」
『俺は手札から"ムウマージ"を"ムウマ"から進化させる』
「何ッ??」

攻撃には移らず"ムウマージ"の特性を使用。
枯れた手札が一気に潤って行く。同時にサイドを1枚獲得する緑谷。

『流石に"ビーストリング"でエネルギーを抜いた山札だ。良いカードが残っている』
「これ以上一体何をしようというのだね??」
『俺は"ネストボール"を使用し2枚目の"ムウマ"をベンチに呼び出す』
「まさか……」
『そして"やみのいし"を使用し"ムウマージ"を山札から呼び出し進化させる』

『あるんだろ?その手札の中に、また俺のカードを一撃で倒せるような秘策が』

2枚目の"ムウマージ"の特性を使用し
緑谷は5枚目のサイドを引き残りが1枚となる。

『やるからには盤面も、そして手札も…… 全て滅ぼす。
 俺のカードは"リセットスタンプ"だ‼‼』
「オーッ……」

緑谷は手札の全てを山札に戻し自身のサイドの枚数、つまりは1枚。
シャッフルし終えた山札の上からカードを1枚だけ引き手札に加えた。

『潰すなら徹底的にだ……‼』

笑みを浮かべつつ"あくのはどう"を宣言し270ダメージが刻まれる。
サイドを3枚取り、お互いに残りのサイドが1枚ずつとなる。

「私のターン……ドローッ。
 どうやら、あなたに1ターンは与え過ぎたみたいですね」

緑谷は静かに投了を宣言する。

 

 

続く…