Fact or Fiction

エアプレイの魔術師びーるーむがお送りする妄想劇場

【雑記】VGをどう楽しむか。【おまけ】

俺達を導いてくれ? びーるーむぅー‼

皆様の助けを求める悲痛な声にお応えしましょう。
現在、生放送でVGをカジュアル的に嗜んでいますが
様々なユーザーの方が訪れ、レベルや考え方・TCGとの向かい方は多種多様です。

今回、大幅なフォーマット変更が発生しヴァンガ―ドの世界は…

終焉を迎える世界線
・Gスタンダード

滅亡的な世界に抗う世界線
・プレミアムスタンダード

新たな可能性に夢を見る世界線
・スタンダード

この3つの世界に分岐される事になります。
それぞれのプレイヤーは、どの世界線に所属して行くのか……
世界の支配者である"武士ロード"は数多のユーザーをどう思っているのか‼
そして、それぞれの世界に生きるユーザーは何を思い何処へ向かうのか‼

この物語は
まさに今…この時、終焉と滅亡を迎え、そして新たな世界を築こうとしています。


ボク達の世界の少し未来の話―― 世界のカードゲーム人口は数億人を超え
 ボク達の生活の一部として、あたり前のものになっていた。

そんな世界に天地を揺るがす事案が発生した‼
3つに分断された世界を救う為、キミ達は先導者となり
信じた世界を導いて行く。

 


ココでキミ達の適正を紹介する。

激減し続ける人口に屈する事無く我を貫き通す意思。
数多の旧種アーキタイプを手に奔走し続ける冒険者
これを機に世界と共に滅ぶことを望んでいる滅亡者。
世界の終わりに新たな世界線への異動を望むのか…

"Gスタンダード"


多くの仲間と共に新たな世界へ歩を進めようとする者。
絶望的な未来を知りながらも共に歩む事を選ぶ挑戦者。
膨大な資産を持って新世界へ蹂躙しようとする堕落者。
その呪われた道が不死者への道を究めようとする…

"プレミアムスタンダード"


全てを薙ぎ払い得るモノは新たな可能性のみ。
慕ってきた友は全て売り捨てた。後は静かに待つのみ。
力こそ全て‼ 最新鋭の力こそが彼らの心を潤してくれる。
餓えの先に見える新たな戦いの道に歩を進める者達。

"スタンダード"


1.Gスタンダードのデッキは持ちつつ。その内、引退する。スタンは後で考える。
2.所持資産が多すぎて投げ捨てるに捨てれず。引き続き全てを握りしめ進んで行く。
3.環境毎にデッキをコロコロ変える一定以上の紙資産を保有しない者は未来が明るい。

 


キミは一体どのスタンスで先導者になって行く??

 

 

 

「ボク達は一体、何を信じてここまで来たのだろう」

荒れ果てた荒野のような世界に一人の青年は立っていた。
吹き抜ける風は虚しく音を立て、そこに何も無い事を教えてくれた。

ストライド・ジェネレーション……」

"超越"とは過去・未来・別次元から強大な力を持つ存在を「超越者」として
召喚する現象であった。突如現れた"ゼロスドラゴン"及び"破壊の竜神"に台頭する為
彼等は、その力を行使し…ありとあらゆる世界線から強大な力を呼び起こし奮闘した。

「その結果が…コレかよ」

拳を握りしめるも怒りを吐き出す先など存在はしない。
青年は静かに瞳を閉じ、太陽の光すら射さなくなった空を見上げる。


"過去""未来""別次元" それらの力を呼び起こし続けた結果。
強力なタイムパラドックスが発生し"現在"が滅んでしまったのだ。
世界の崩壊はあまりに一瞬で対策を考える暇などは無かった。
突如として崩れ行く世の中に抗う事も無くただただ流されるだけであった。


「どうすれば、こうならなかった……のだろう」

膝を尽き崩れる青年の頬を涙が零れおちる。
一時は"破壊の竜神"を倒した喜びに世界が激震し、戦いの終わりを迎えたかと思った。
だが、この結末はあまりにも厳しすぎるものであった。


「私はこうなることが分っていたよ」
「……?」

落ち着いた喋り声に頭を上げる。そこに立っていたのは無垢な少年であった。
明らかに喋り方や雰囲気と年齢が合っていない様子に戸惑うも耳を傾けてしまう。

「私は、あの扉を開けた時から……こうなる事を予想していた。
 そして、その対策として…… 滅ばない未来を手に入れる為、奔走し続けた」
「この世界は…… どうすれば‼」

強く食ってかかる。少年は静かに瞳を閉じて口を開く。

「世界を変える覚悟があるかい?」
「こんな結末になるぐらいなら……」

瞳を開けた少年が強く拳を握る、その背後に大きな扉が現れた。
その禍々しい雰囲気を放つ扉に青年を思わず息を飲む。

 


「世界を変える。君を過去に送り届ける。
 特異点である彼ほどでは無いが、また私も《ギアクロニクル》に選ばれし者だ」
「過去へ…… また、みんなに会える?」

眉をしかめながら少年は応える。

「何が起こるか分からない。記憶を持っていけるかは保証できない」
「それでも…… 僕には守りたい世界があるんだ」

開かれた扉はまるでブラックホールであるかのように時空を歪ませている。
青年は静かに歩を進めて扉へ近づいて行く。強く確固たる決意を胸に。

「完全なる未来の為に」

少年は不敵な笑みを浮かべ青年を見送った。

 


―――
 暗闇である。意識があるのか無いのか青年には分らない。
 懐かしい声が聞こえる気がする。暖かく迎え入れてくれる仲間の姿が見える。
 思い出や記憶が空間に奔流し、走馬灯のように流れては空間に溶け込んで行く。
 最期に白い剣を持った剣士が言葉を投げかけてくれたが、その声は青年には届かなかった。
 記憶が薄れて行く。大切であった彼の名前すら思い出せない。


「えーっと……君ならどう生きる? 先導アイチ‼」

 

 

"誰も知らない先導者" 第0話 END