Fact or Fiction

エアプレイの魔術師びーるーむがお送りする妄想劇場

【雑記】数年前にVGCSを開催していた頃のお話


とあるイベントを開催するとして。

 


参加者の上限が110人だとします。

私はまず
"80人"参加可能なイベントだと提示します。

まず手始めに参加可能な…
"知り合い""遠征者"の日程を調整します。
一番参加可能なユーザーが多い日を開催日にします。
この時点で40人程度の参加者がほぼ約束されます。

今となっては、殆ど効果がありませんが。
「先着枠」有り。以降は「抽選」とする。
と銘打ちます。
これは参加者に早めの登録を行ってもらう手段ですが
人気CSになれば必要無く、人気が無い所は結局定員割れします。
まだVGCSを始めたての頃だったのでコレがベストでした。

充分に告知・宣伝した上で
募集開始の案内を行います。

あら不思議…


「募集開始数分で半分の枠が埋まってしまいました‼‼
 "残り枠数"は半分しか有りません‼早めの登録をお願いします‼」


突如として降臨するは‼ 圧倒的人気CSであるかのような勢い‼
勢い勢い勢い‼‼ ユーザーに走るは緊張、間に合わないという焦り。
突きつけられるは"残り半分"という行き遅れを示す証明の導火線‼

先着枠を舐めていたユーザーは焦ってメンバーを集め出します。

当時チームリーダーの本名しか取り扱っていなかったので、正直…
残り2名は架空でも何でも登録できる状態にありました。

先着枠が終わった辺りで

「メンバー集めて来てくれるなら仮登録だけしておきますよ」

別にメンバーが揃ってから登録しても抽選枠だから何も変わらないのです。
ただ、すでに登録が済んでいれば…メンバーを集めるだけ‼と手順が半分に感じます。
形式的な架空に近い登録で、枠をさらに削って行きます。

何が起きるかというと…


「大好評につき‼ "残り10枠"です‼‼
 参加をご検討されている方はお急ぎください‼」


コレが言いたいのです。
仮登録だけしておきますよ。なんてものは少なからずツイッターやニコ生で
繋がりがある人にしか言えませんので、繋がりの無いユーザーを駆り立てていきます。

何も知らないユーザーは残り枠数が少なく気合いでメンバーを集めます。
それらのユーザーが残りの枠をしっかり埋めてくれました。
正直、何人規模の大会かなんてユーザーは覚えていません。
明確に残り枠数を示すことで人間のお尻を叩いていくのです。


「皆様のおかげで‼ 募集わずか数日で、定員が埋まりました。
 ありがとうございます‼ 当日を楽しみにしてください‼」


と案内した直後…
ここからが勝負でした。

定員が埋まった状態で

「サブイベントには‼ ~‼
 今回、上位賞以外にも‼」

とイベントの案内を続けていきます。
参加が確定しているユーザーは情報に胸を躍らせます。
一方、抽選枠の人達はドキドキそわそわしています。

そんな、中聞こえてくる声は…

「面白そうだから、参加したかったが定員いっぱいか……」


「待っていました‼
 あなた、今…参加したかったが。と言いましたね?」

トラップ発動‼

「"隠された余白"」


「大好評につき、参加枠を増大致しました‼‼
 会場と交渉、運営席を削り30枠増やしました‼
 これにより抽選枠の人達を確定枠とし……
 さらに、残っている数枠に対して再度募集を行います‼」

はい。神降臨。
コレが言いたいだけなのです。


しかも、当初の賞品の予定が人数が集まらなかった時に備え
"80人の参加者"を想定して構成・提示している為、+30人が発生する事になります。
この分は、当日キャンセルを考慮し、参加してくれた人数と照らし合わせて
ショップで高価なSP等を現地調達してランダム賞でお配りしたりしました。


「たくさんの方にご参加頂けたので~」

と銘打ち、一人一人の参加に意味があった事を示し、賞品を提示しました。
さらに、この大会を秋葉のド真中で開催し、他の参加していないユーザーの視界に入れる事で
"面白そうだな""今度は出てみようかな"などと人を使った活気で酔わせ
イベントの存在を多くの人の目に焼きつけるのです!

すでに第2回の宣伝は始まっているのです‼

 

 

つまり、イベントは然るべき時に然るべき場所で
しっかりと案内すれば、必ず成功するのです。


あなたは、どれだけ全力でイベントを考えていますか??